当校は全部で校舎が4棟あり、それぞれの校舎にある職員室や一部役員室などでは、無線環境を整備していました。一般家庭用の光ファイバー回線を利用していたため、利用場所も限定的で、通信速度もあまり速いとは言えないような状態でした。
今後、中学・高校合計6学年のおよそ3,000人が、教室やそれ以外の場所で、タブレット端末と通信回線を利用するような環境を整えたいと考えたときに、既存の光ファイバー回線の拡大では難しいと判断しました。多少コストが掛かっても、3年後を見据えた時のメリットを考え、ゼロベースでやり直すことにしました。まずは現状を洗い出すことから始め、どのようにしていったらよいのかという基本方針を立て直し、インフラ整備に着手しました。

導入するにあたって苦労した点はありますか？

苦労したのは、作業の時間帯を含めた工事日程の調整です。
先にも話した通り、補助金の関係上年度内に工事を終えなければいけない状況の中、AP工事と同時に回線のリプレイスも同時に進めていましたので、そこでの連携に非常に苦労しました。
また、学校ということもあり、平日の工事をすることができない状況の中、夜中と日曜だけという限られた期間と、近隣への騒音についても配慮しなければならない点も苦労しました。